埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 369
■ 種類 学会発表
■ タイトル 河川水及び流入水中の内分泌かく乱化学物質濃度とエストロゲンリセプター結合能
Concentration of Endocrine Disrupting Chemicals and Binding Ability of Estrogen Receptors in the Waters of a River and Its Inflow Channels
■ 著者 茂木守  Mamoru Motegi  埼玉県環境科学国際センター
細野繁雄  Shigeo Hosono  埼玉県環境科学国際センター
野尻喜好  Kiyoshi Nojiri  埼玉県環境科学国際センター
   
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元
■ 出版年 2002
■ 誌名・巻・号・年 日本内分泌攪乱化学物質学会第5回研究発表会要旨集、p138、平成14年11月25日-26日
■ 抄録・要旨  鴨川の水の内分泌かく乱性を評価するため、本川4地点と流入水路11地点の水の内分泌かく乱化学物質(EDCs)濃度を測定し、さらにこれらの水と検出されたEDCsのヒトエストロゲンリセプターα(ERα)及びβ(ERβ)結合能を調べた。  いずれかの水で検出された物質は、4-ノニルフェノール(NP)、4-t-オクチルフェノール(4-t-OP)、ビスフェノールA(BPA)など7物質であった。河川水等のERα結合能は、ジエチルスチルベストロール(DES)換算値で<0.42〜2.1nM、ERβ結合能は<0.68〜4.1nMの範囲であった。  NP、4-t-OP、BPAのERα結合能はDESの1/70〜1/40、ERβ結合能は1/20〜1/13だったが、これ以外の物質には、ほとんど結合能がなかった。また、NP、4-t-OP、BPAを混合してもERα、ERβ結合能に対する相乗効果は認められなかった。河川水等について、検出されたEDCs濃度をER結合能にDES換算した総和は、試料水のERα、ERβ結合能DES算値の2〜22%(ERα)、4〜29%(Erβ)であった。
■ キーワード 都市河川、エストロゲンリセプター結合能、アルキルフェノール、フタル酸エステル、内分泌かく乱化学物質

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